タパスとは?スペインの食文化を彩る小皿料理の魅力を徹底解剖!

タパスってどんな料理?

小皿料理の定義と楽しみ方

タパス

タパスとは何か?その歴史と由来

タパスとは、スペイン発祥の小皿料理のことを指します。
「タパス」という言葉は、スペイン語で「蓋」や「覆う」という意味を持ちます。
その由来には諸説ありますが、最も有名なのは13世紀のカスティーリャ王アルフォンソ10世にまつわる逸話です。

王が病気の際、少量のワインと軽食を取ることを医師に勧められました。
病気から回復後も、王はワインを注文する時は必ず軽食を添えるよう命じたといわれています。
この軽食をグラスの上に置いて蓋のようにしたことから、「タパス」と呼ばれるようになったとされています。

様々な種類とバリエーション

タパス(カジキマグロのカルパッチョ)

タパスには実に多様な種類があり、地域や季節によっても異なります。
一般的に、以下のようなカテゴリーに分けられます。

  • 冷たいタパス オリーブやチーズ、生ハムなど
  • 温かいタパス フライドポテトや小エビのニンニク炒めなど
  • 魚介のタパス イワシのマリネやタコのガリシア風など
  • 肉のタパス チョリソやミートボールなど
  • 野菜のタパス ピーマンの素揚げやマッシュルームのアヒージョなど

最近では伝統的なタパスに現代的なアレンジを加えた「フュージョンタパス」も人気です。
和風の食材を使ったタパスや、調理を物理的・化学的に解析した分子ガストロノミーの技法を取り入れた斬新なタパスなどがあります。

バル巡りで楽しむタパスの文化

エルカミーノ店内

スペインでは、「バル巡り」と呼ばれる文化があります。
これは、友人や家族と一緒に複数のバーやレストランを回り、それぞれの店で1〜2品のタパスとドリンクを楽しむという習慣です。

バル巡りの楽しみ方

  1. 地元の人気店をリサーチする
  2. 2〜3人のグループで行くのが理想的
  3. 各店で1〜2品のタパスと1杯のドリンクを注文
  4. 立ち飲みスタイルで気軽に楽しむ
  5. 次の店に移動する前に、必ず会計を済ませる

実践ポイント
バル巡りを楽しむ際は、空腹時に行くことをおすすめします。
また、最初は軽めのタパスから始め、徐々に重めの料理に移行するのがコツです。

単品注文?コース?タパスのオーダー方法

タパスとワイン

タパスの注文方法は、主に以下の3つがあります。

  • 単品注文 メニューから好きなタパスを選んで注文する
  • おまかせコース シェフのおすすめタパスを数品楽しめる
  • タパス盛り合わせ 複数のタパスを一皿に盛り合わせたもの

最近では「タパスペアリング」というサービスを提供する店も増えています。
これは各タパスに最適なワインやビールをソムリエが提案してくれるサービスです。

実践ポイント
初めてタパスを楽しむ場合は、カウンター前に立って、ショーケースの前で指で刺して注文することをお勧めします。
メニューで悩むことなく見たままの食べてみたい料理を含め、様々な種類のタパスを一度に味わえるからです。
また、グループで訪れる場合はタパス盛り合わせを注文し、みんなでシェアするのも楽しい方法です。

このように、タパスは単なる料理ではなく、スペインの食文化や社交の場を象徴する存在です。
タパスを通じて、スペインの豊かな食文化と社交性を体験してみてはいかがでしょうか。

なぜスペインで愛される?タパス文化の背景

タパス文化は、スペインの食文化の中でも特に愛されている独特な習慣です。
小皿に盛られた様々な料理を、飲み物と一緒に楽しむこの文化は、単なる食事以上の意味を持っています。

食事と会話を楽しむスペインのライフスタイル

スペイン人にとって、食事は単に空腹を満たすだけのものではありません。
それは社交の場であり、人々が集まり会話を楽しむ重要な時間なのです。
タパスを食べながら友人や家族と語り合うことで、人々はストレスを解消し、絆を深めています。

初めてスペインを訪れたら

  • バルに入ったら、カウンターに立ち、周りの人々の様子を観察してください。
  • 好みのタパスを2、3品注文し、ゆっくりと味わいながら会話を楽しんでください。
  • 一つのバルで長居せず、次のバルへ移動する「タパス巡り」を試してみましょう。

タパスが生まれた理由と歴史的背景

タパスの起源には諸説ありますが、最も有名な説の一つとして、前述の通り13世紀のアルフォンソ10世に関するものがあります。
病気療養中の王が、ワインに小さな食事を添えて飲むことを好んだことから、この習慣が広まったとされています。

また、「タパス」という言葉自体が「蓋」を意味することから、グラスの上に小皿を置いて虫や砂埃を防ぐ習慣から生まれたという説もあります。

タパスの歴史を楽しむには

  • 古くからあるタパス料理、例えばハモン・セラーノ(生ハム)やトルティージャ(スペイン風オムレツ)を試してみましょう。
  • バルの店主に、提供しているタパスの由来や歴史について尋ねてみるのも面白いでしょう。

地域ごとの特色と代表的なタパス料理

スペインの各地域には、その土地ならではのタパス料理があります。
例えば下記のようなタパスが有名です。

  • アンダルシア地方:フライドフィッシュやガスパチョ(冷製スープ)
  • バスク地方:ピンチョス(小さなオープンサンドイッチ)
  • ガリシア地方:タコのガリシア風(茹でタコのオリーブオイルがけ)

地域の特色を楽しむには

  1. 訪れる地域の代表的なタパスを事前に調べておきましょう。
  2. 地元の人に人気のバルを聞いて訪れてみましょう。
  3. 見たことのない料理があれば、勇気を出して注文してみましょう。新しい味との出会いがあるかもしれません。

タパス文化は、食事を通じてスペインの歴史、地域性、そして人々の温かさを感じることができる素晴らしい体験です。
ぜひ、この文化を楽しみながら、スペインの魅力を存分に味わってください。

代表的なタパスの種類を紹介

スペインのタパス文化を楽しむ上で、代表的な料理を知ることは重要です。
ここでは、初心者の方でも簡単に理解できる定番タパスをご紹介します。
これらの料理を知ることで、スペインバルでの食事がより楽しくなるでしょう。

【定番タパス】スペインバルで必ず食べたい!

スペインバルを訪れたら、ぜひ以下の定番タパスを試してみてください。
これらは、スペイン全土で愛されている料理ばかりです。

トルティージャ・デ・パタタス(スペイン風オムレツ)

トルティージャ・デ・パタタスは、スペイン料理の代表格と言っても過言ではありません。
ジャガイモと卵を主な材料とし、時にはタマネギも加えて作られるこのオムレツは、シンプルながら奥深い味わいが特徴です。

実践ポイント

  • バルでオーダーする際は、「Una porción de tortilla, por favor(トルティージャを一人前ください)」と言ってみましょう。
  • 家で作る場合は、ジャガイモを薄くスライスし、オリーブオイルでじっくり炒めることがポイントです。

パタタス・ブラバス(スパイシーポテト)

パタタス・ブラバスは、カリッと揚げたポテトにピリ辛のソースをかけた料理です。
「ブラバス(Bravas)」とはスペイン語で「荒れた・激しい」という意味で、その辛さを表現しています。

また、パタタス・ブラバスは地域によってソースの味が異なります。
マドリッドでは赤いトマトベースのソース、カタルーニャではニンニクが効いたアリオリソースが一般的です。

実践ポイント

  • ソースの辛さは店によって異なるので、最初は少量から試してみましょう。
  • 「¿Cómo de picante es?(どのくらい辛いですか?)」と尋ねるのも良いでしょう。

アヒージョ(ガーリックオイル煮)

アヒージョは、ニンニクとオリーブオイルで具材を煮込んだ料理です。
エビやマッシュルームなど、様々な具材で作られます。

実践ポイント

  • 熱々の状態で提供されることが多いので、やけどに注意しましょう。
  • パンを付けて食べるのが一般的です。「Pan para mojar(ディップ用のパン)」を頼んでみましょう。

ピンチョス(串刺しの一口タパス)

ピンチョスは、主に北スペインのバスク地方で発達した一口サイズのタパスです。
パンの上に様々な具材を乗せ、楊枝で刺して固定されています。

なお、ピンチョスは「Pincho」または「Pintxo」と表記されます。
後者はバスク語の表記です。

実践ポイント

  • バルのカウンターに並んでいるピンチョスから好きなものを選びましょう。
  • 食べた楊枝の本数で会計が行われることが多いので、楊枝は取っておきましょう。

ハモンセラーノ(生ハム)

ハモンセラーノは、スペインを代表する生ハムです。
塩漬けにした豚の後脚を乾燥させて作られます。

ハモンには等級があり、最高級のものは「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」と呼ばれます。

実践ポイント

  • 薄くスライスされたハモンを、そのまま味わうのが一般的です。
  • ワインと一緒に楽しむのがおすすめです。赤ワインなら「Vino tinto(ティント)」、白ワインなら「Vino blanco(ブランコ)」と注文してみましょう。

これらの定番タパスを知っておくことで、スペインのバル巡りがより楽しくなるはずです。
ぜひ、実際にスペインを訪れた際には、これらのタパスを注文して、現地の食文化を存分に味わってください。

魚介タパス:新鮮な海の幸を味わう

スペインは三方を海に囲まれた国であり、新鮮な魚介類を使ったタパスは特に人気があります。
これらの魚介タパスは、スペインの豊かな海の恵みを存分に味わえる絶好の機会です。

タコのガリシア風

タコのガリシア風(プルポ・ア・ラ・ガジェガ)は、ガリシア地方の代表的なタパスです。
茹でたタコをスライスし、オリーブオイル、パプリカ、岩塩をかけてシンプルに仕上げます。

タコは茹でる際に、3回ほど湯から出し入れすることで、より柔らかく仕上がります。
これは「タコを怖がらせる」という意味のスペイン語の表現で知られています。

実践ポイント

  • 注文する際は「Pulpo a la gallega, por favor(プルポ・ア・ラ・ガジェガ、ポル・ファボール)」と言ってみましょう。
  • ワインとの相性が抜群です。白ワインのアルバリーニョがおすすめです。

エビのアヒージョ

エビのアヒージョ(ガンバス・アル・アヒージョ)は、ニンニクとチリペッパーを効かせたオリーブオイルで調理したエビ料理です。
香り豊かで、パンと一緒に食べるのが定番です。

なお、アヒージョという調理法は、エビ以外にもマッシュルームやチョリソなど様々な具材で楽しめます。

実践ポイント

  • 熱々の鉄鍋で提供されることが多いので、やけどに注意しましょう。
  • パンを使ってソースをすくって食べる「ソパー(sopar)」という食べ方を試してみてください。

イワシの酢漬け

イワシの酢漬け(ボケロネス・エン・ビナグレ)は、新鮮なイワシを酢と香草で漬け込んだ爽やかな味わいのタパスです。

この料理は、フェニキア人がスペインに持ち込んだ保存方法が起源とされています。

実践ポイント

  • 酸味が強いので、最初は少量から試してみましょう。
  • 「Una tapa de boquerones, por favor(ウナ・タパ・デ・ボケロネス、ポル・ファボール)」と注文してみてください。

魚介のマリネ

魚介のマリネ(マリスコス・エン・エスカベチェ)は、様々な魚介類を酢やハーブ、スパイスで味付けした冷製タパスです。

エスカベチェという調理法は、アラブ文化の影響を受けており、食材の保存期間を延ばす効果があります。

実践ポイント

  • 複数の魚介が入っていることが多いので、好みの魚介を見つけるチャンスです。
  • 白ワインや冷たいビールと相性が良いです。「Una caña, por favor(ウナ・カーニャ、ポル・ファボール)」とビールを注文してみましょう。

これらの魚介タパスを楽しむことで、スペインの海の豊かさと食文化の深さを体感できます。
それぞれの料理の特徴や歴史を知ることで、単に食べるだけでなく、スペイン文化への理解も深まるでしょう。
ぜひ、様々なタパスバルを訪れ、自分のお気に入りの魚介タパスを見つけてみてください。

肉料理タパス:ワインとの相性抜群!

スペインのタパス文化には、肉料理も欠かせません。
特にワインとの相性が抜群な肉料理タパスは、スペインバルでの楽しみの一つです。
ここでは、代表的な肉料理タパスをいくつかご紹介します。

イベリコ豚の生ハム

イベリコ豚の生ハム(ハモン・イベリコ)は、スペインを代表する高級食材です。
イベリコ豚はドングリを食べて育つため、その肉質は非常に風味豊かで、脂身も甘くて美味しいです。

イベリコ豚の生ハムには等級があり、最高級のものは「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」と呼ばれます。
この等級は、豚がドングリを食べる期間や飼育方法によって決まります。

実践ポイント

  • 生ハムは薄くスライスされて提供されることが多いです。そのまま食べるのが一般的ですが、パンと一緒に楽しむのもおすすめです。
  • ワインとの相性が抜群なので、赤ワイン「リオハ」や白ワイン「アルバリーニョ」と一緒に楽しんでみましょう。

チョリソ(ソーセージ)

チョリソは、パプリカやガーリックで味付けされたスペインのソーセージです。
燻製されたものや生のものがあり、どちらも独特の風味が楽しめます。

チョリソには地域ごとに様々な種類があります。
例えば、リオハ地方のチョリソは特に辛味が強いことで知られています。

実践ポイント

  • スライスしてそのまま食べるのも良いですが、軽く焼いて香ばしさを加えるとさらに美味しくなります。
  • チョリソを使ったタパスを注文する際は、「Una tapa de chorizo, por favor(ウナ・タパ・デ・チョリソ、ポル・ファボール)」と言ってみましょう。

アルボンディガス(ミートボール)

アルボンディガスは、スペイン風のミートボールです。
トマトソースやアーモンドソースで煮込まれたものが一般的で、柔らかくジューシーな味わいが特徴です。

アルボンディガスは、アラブ文化の影響を受けた料理で、スペイン各地で様々なバリエーションがあります。

実践ポイント

  • バルで注文する際は、「Una tapa de albóndigas, por favor(ウナ・タパ・デ・アルボンディガス、ポル・ファボール)」と言ってみましょう。
  • パンと一緒にソースを楽しむのがおすすめです。

鶏肉のピルピル(バスク風煮込み)

鶏肉のピルピルは、バスク地方の伝統的な煮込み料理です。
ニンニクとオリーブオイルをたっぷり使い、低温でじっくり煮込むことで、鶏肉が柔らかくジューシーに仕上がります。

料理名にある「ピルピル」とは、煮込む際にオイルが泡立つ音から来ています。
この調理法は、魚介類にもよく使われます。

実践ポイント

  • ピルピルを注文する際は、「Pollo al pil-pil, por favor(ポジョ・アル・ピルピル、ポル・ファボール)」と言ってみましょう。
  • ワインとの相性も良いので、白ワイン「チャコリ」と一緒に楽しんでみてください。

これらの肉料理タパスは、スペインバルでの食事を一層楽しいものにしてくれます。
ぜひ、実際にスペインを訪れた際には、これらのタパスを注文して、現地の味を堪能してください。

野菜タパス:ヘルシーで彩り豊かな一品

スペインのタパス文化には、ヘルシーで彩り豊かな野菜タパスも多く存在します。
これらの野菜タパスは、見た目も美しく、栄養価も高いので、健康志向の方にもおすすめです。

ガスパチョ(冷製トマトスープ)

ガスパチョは、スペインのアンダルシア地方発祥の冷製トマトスープです。
トマト、キュウリ、ピーマン、玉ねぎ、ニンニクなどの新鮮な野菜を使い、オリーブオイルとビネガーで味付けします。

ガスパチョは、暑い夏の日に冷やして飲むのが一般的です。
ビタミンCが豊富で、暑さで疲れた体をリフレッシュさせてくれます。

実践ポイント

  • 家で作る場合、野菜を細かく刻んでブレンダーで滑らかにするのがポイントです。
  • 提供する際は、冷蔵庫でしっかり冷やしておくと美味しくいただけます。

ピンチョス・モルーノ(パンと野菜の串刺し)

ピンチョス・モルーノは、パンと野菜を串に刺してグリルしたタパスです。
カラフルな野菜と香ばしいパンが一緒に楽しめます。

ピンチョス・モルーノは、モロッコ料理の影響を受けており、クミンやパプリカなどのスパイスが使われることが多いです。

実践ポイント

  • 野菜とパンを均等な大きさに切り、串に刺してからオリーブオイルとスパイスでマリネします。
  • グリルで焼く際は、焦げ目がつくまでしっかり焼くと風味が増します。

エスカリバーダ(焼き野菜)

エスカリバーダは、ナス、ピーマン、トマト、玉ねぎなどの野菜を焼いて作るカタルーニャ地方の伝統的なタパスです。
焼いた野菜は、オリーブオイルとビネガーでマリネされます。

エスカリバーダは、バーベキューのように直火で焼くのが本来の作り方です。
これにより、野菜の甘みと香ばしさが引き立ちます。

実践ポイント

  • 野菜を焼く際は、皮が焦げるまでしっかり焼き、その後皮を剥いてマリネします。
  • 冷やしてから食べると、味がなじんで美味しくなります。

チャンピニョン・アル・アヒージョ(マッシュルームのアヒージョ)

チャンピニョン・アル・アヒージョは、マッシュルームをニンニクとオリーブオイルで煮込んだタパスです。
シンプルながら、ニンニクの香りとオリーブオイルの風味が絶妙にマッチします。

アヒージョは、エビやチョリソなど他の具材でも楽しめる万能な調理法です。
マッシュルームのアヒージョは特に人気があります。

実践ポイント

  • マッシュルームは、オリーブオイルでじっくり煮込むことで、風味がしっかりと染み込みます。
  • パンを添えて、オイルをすくって食べるのがおすすめです。

これらの野菜タパスは、スペインの豊かな食文化を感じさせる一品ばかりです。
ヘルシーで彩り豊かなタパスを楽しむことで、スペインの食文化をより深く理解し、健康的な食生活を送ることができるでしょう。
ぜひ、自宅でも試してみてください。

タパスをもっと楽しむ!

タパスの魅力をさらに引き立てるのは、適切なドリンクとの組み合わせです。
ここでは、タパスとドリンクのマリアージュについて詳しく見ていきましょう。

タパスとドリンクのマリアージュ

タパスとドリンクの組み合わせは、スペイン料理の楽しみ方を一層豊かにします。
適切なペアリングを知ることで、タパスの味わいが引き立ち、より深い食体験を得ることができます。

タパスに合うワインの選び方

タパスに合うワインを選ぶ際は、タパスの味や食材を考慮することが大切です。

  • 軽めのタパス(生ハムやオリーブなど)には、さっぱりとした白ワインやロゼワインがおすすめです。
  • 魚介系のタパスには、アルバリーニョやベルデホなどの白ワインが相性抜群です。
  • 肉系のタパスには、テンプラニーリョやガルナッチャなどの赤ワインが合います。

スペインには、「タパス・ワイン」と呼ばれる軽めで飲みやすいワインがあります。
これらは様々なタパスと合わせやすく、初心者にもおすすめです。

実践ポイント

  • バルで「Vino de la casa(ビノ・デ・ラ・カサ)」を注文すると、お店のおすすめハウスワインを楽しめます。
  • 複数のタパスを楽しむ場合は、白ワインから赤ワインへと順に進めていくのがおすすめです。

ビールやシェリー酒との相性

ビールは多くのタパスと相性が良く、特に暑い季節には最適な選択肢です。
シェリー酒は、その独特の風味でタパスの味を引き立てます。

  • ビール:軽めのラガービールは、フライドポテトやオリーブなどの軽いタパスと相性抜群です。
  • シェリー酒:フィノやマンサニージャなどの辛口シェリーは、生ハムやチーズとよく合います。

スペインでは「クララ」という、ビールとレモネードを混ぜた飲み物が人気です。
これは軽めのタパスと相性が良く、暑い日にぴったりです。

実践ポイント

  • ビールを注文する際は、「Una caña, por favor(ウナ・カーニャ、ポル・ファボール)」と言ってみましょう。これは小さめのグラスビールを指します。
  • シェリー酒は冷やして飲むのが一般的です。「Un fino frío, por favor(ウン・フィノ・フリオ、ポル・ファボール)」と注文してみましょう。

ノンアルコールカクテルとの組み合わせ

アルコールが苦手な方や運転する方でも、タパスを楽しむことができます。
スペインには美味しいノンアルコール飲料がたくさんあります。

  • サングリア・シン・アルコール:ノンアルコールのサングリアで、フルーティーな味わいが特徴です。
  • モヒート・シン:ミントとライムの爽やかな風味が、軽めのタパスと相性抜群です。

スペインでは「ガスパチョ」という冷製トマトスープを飲み物として楽しむこともあります。
これは野菜タパスとの相性が特に良いです。

実践ポイント

  • ノンアルコール飲料を注文する際は、「Sin alcohol, por favor(シン・アルコール、ポル・ファボール)」と付け加えましょう。
  • 自家製のレモネードやオレンジジュースを提供するバルもあるので、「¿Tienen zumos caseros?(ティエネン・スモス・カセロス?)」と尋ねてみるのも良いでしょう。

タパスとドリンクのマリアージュを楽しむことで、スペインの食文化をより深く体験することができます。
様々な組み合わせを試して、自分好みのペアリングを見つけてみてください。

キャンプやアウトドアにも!冷凍タパスで手軽にスペイン気分

キャンプやアウトドアでの食事をもっと楽しく、そして手軽にしたいなら、冷凍タパスがおすすめです。
スペインの風味をそのままに、簡単に準備できる冷凍タパスは、初心者でも手軽に楽しむことができます。

冷凍タパスとは?その種類と魅力

冷凍タパスは、スペインの伝統的なタパスを冷凍保存したもので、手軽に調理できるのが魅力です。
冷凍技術の発展により、風味や食感を損なうことなく保存できるため、いつでも新鮮なタパスを楽しむことができます。

種類と魅力

  •  アヒージョ
    エビやマッシュルームなどをニンニクとオリーブオイルで煮込んだ料理。冷凍アヒージョは、フライパンで温めるだけで本格的な味が楽しめます。
  • トルティージャ・デ・パタタス
    スペイン風オムレツ。冷凍のものは電子レンジで簡単に温められ、キャンプでも手軽に楽しめます。
  • パタタス・ブラバス
    スパイシーポテト。冷凍のポテトをオーブンで焼くだけで、外はカリッと中はホクホクの食感が楽しめます。

冷凍タパスは保存期間が長いため、急なキャンプやアウトドアの予定にも対応できます。
また、スペインの伝統的な味を手軽に再現できるので、料理初心者でも失敗しにくいです。

実践ポイント

  • キャンプでは、冷凍タパスをクーラーボックスに入れて持っていくと便利です。調理する際は、フライパンやオーブンを使って温めるだけでOKです。
  • 調理時間を短縮するために、事前に冷凍タパスを少し解凍しておくと良いでしょう。

エルカミーノおすすめの冷凍タパスを紹介

ここでは、エルカミーノで扱っている特におすすめの冷凍タパスをいくつかご紹介します。

これらは、キャンプやアウトドアでの食事を一層楽しくしてくれること間違いなしです。

  1. タコと小エビのアヒージョ
    特徴
    プリプリの小エビと旨味たっぷりタコの定番アヒージョ。
    バケット(パン)を用意して、オイルに付けてお召し上がりください。バケットは必須です。
    実践ポイント
    前日に冷蔵庫で解凍後、カスエラ、もしくは小さなフライパンにうつして混ぜながら火に掛けて温めてください。
  1. 鶏肉のチリンドロン
    特徴
    スペイン定番煮込み料理。
    野菜たっぷりの特性トマトソースで鶏肉を柔らかく煮込んであります。
    実践ポイント
    鍋にお湯を沸かし、パックのまま鍋に入れて湯煎します。冷凍のままだと18分、冷蔵庫で解凍後だと10分。
  1. 魚介とエビのクリーム煮
    特徴
    海老を丸ごと丁寧につぶし、数種類の野菜と一緒にコトコト時間をかけて煮詰めて作った、自慢の自家製アメリケーヌソースで魚介を煮込みました。
    実践ポイント
    前日に冷蔵庫で解凍後、カスエラ、もしくは小さなフライパンにうつして、混ぜながら火に掛けて温めてください。
  1. ヤリイカのスミ煮
    特徴
    当店オススメ♪バスク地方の定番料理。
    当店でも熱狂的なファンが多い料理です。
    実践ポイント
    前日に冷蔵庫で解凍後、、カスエラ、もしくは小さなフライパンにうつして、混ぜながら火に掛けて温めてください。

冷凍タパスを活用することで、キャンプやアウトドアでの食事が一層楽しく、手軽になります。
スペインの風味をそのままに、簡単に調理できる冷凍タパスをぜひ試してみてください。

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エルカミーノ

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