パエリアの種類、あなたはいくつ知ってる?奥深きパエリアの世界へようこそ!

定番パエリア、その味わいは?

パエリアと一言で言っても、実はその種類は実に豊富。
まずは、スペインで定番とされる3種類のパエリアをご紹介しましょう。
それぞれの味わいの違いを知れば、パエリアの世界がもっと奥深く、もっと楽しくなるはずです。

パエージャ・バレンシアーナ:パエリア発祥の地、バレンシアの伝統の味

パエリア(パエージャ・バレンシアーナ)

「パエージャ・バレンシアーナ」は、パエリア発祥の地であるスペインのバレンシア地方で生まれた伝統的なパエリアです。

鶏肉とウサギ肉のハーモニー

このパエリアの特徴は、鶏肉とウサギ肉の組み合わせ。
一見意外に思えるかもしれませんが、鶏肉のジューシーさとウサギ肉の繊細な味わいが絶妙にマッチし、奥深い味わいを生み出します。

インゲン豆とガラフォン豆の食感

さらに、インゲン豆とガラフォン豆(白いんげん豆の一種)が加わることで、食感にアクセントが生まれます。
それぞれの豆が持つほのかな甘みが、パエリア全体の味わいを引き立てます。

サフランの香りが食欲をそそる

そして、パエリアといえば欠かせないのがサフラン。
その高貴な香りは食欲を刺激し、一口食べればたちまち幸せな気分に包まれます。
「パエージャ・バレンシアーナ」は、そんなサフランの風味を存分に楽しめる一品です。

パエージャ・デ・マリスコス:魚介の旨味が凝縮した海の幸パエリア

魚介のパエリア

「パエージャ・デ・マリスコス」は、魚介類をふんだんに使ったパエリアです。
スペインの海岸沿いの地域でよく食べられており、新鮮な魚介の旨味を存分に堪能できます。

エビ、イカ、ムール貝など、新鮮な魚介がたっぷり

エビやイカ、ムール貝など、その日獲れた新鮮な魚介類がたっぷり入っているのが特徴です。
それぞれの魚介が持つ独特の旨味が、パエリア全体に広がり、一口食べるごとに海の香りが口いっぱいに広がります。

魚介の旨味が染み込んだ米が絶品

魚介の旨味が染み込んだ米は、まさに絶品。
アルデンテに炊き上げられた米粒は、魚介のエキスをたっぷりと吸い込み、噛むたびに旨味が溢れ出します。

海岸沿いのレストランで味わいたい一品

「パエージャ・デ・マリスコス」は、海を眺めながら食べるのが最高です。
潮風を感じながら味わうパエリアは、格別な美味しさとなるでしょう。

パエージャ・ミクスタ:お肉も魚介も楽しめる欲張りパエリア

パエリア(ミクスタ)

「パエージャ・ミクスタ」は、鶏肉や魚介類、野菜など、様々な具材を使ったパエリアです。
お肉も魚介も楽しみたいという欲張りな方におすすめの一品です。

鶏肉、魚介、野菜のバランスが絶妙

鶏肉の旨味、魚介の風味、野菜の甘みが絶妙なバランスで組み合わさり、複雑ながらも調和のとれた味わいが楽しめます。
それぞれの具材が持つ個性が、パエリア全体をより一層美味しくしてくれます。

それぞれの旨味が溶け合った贅沢な味わい

鶏肉や魚介、野菜から出た旨味が、米粒の一つ一つに染み込み、口に入れた瞬間に至福の味わいが広がります。
まさに、贅沢なパエリアと言えるでしょう。

パーティーや大人数でシェアするのに最適

「パエージャ・ミクスタ」は、そのボリュームと豊富な具材から、パーティーや大人数でシェアするのに最適です。
みんなでワイワイとパエリアを囲めば、楽しい時間がさらに盛り上がること間違いなしです。

変わり種パエリア、その魅力とは?

定番パエリア以外にも、一風変わった魅力的なパエリアがたくさん存在します。
ここでは、一味違うパエリア体験ができる3つの変わり種パエリアをご紹介します。

アロス・ネグロ:イカ墨のコクと旨味がたまらない黒いパエリア

パエリア(イカスミ)

「アロス・ネグロ」は、その名の通り真っ黒な見た目が特徴的なパエリアです。
イカ墨を使うことで、独特の風味と深いコクが生まれます。

イカ墨の独特な風味と香りが食欲を刺激

イカ墨の独特な風味と香りは、一度食べたら忘れられないほど。
食欲を刺激し、一口食べればたちまち虜になるでしょう。

イカの旨味が米に染み込み、濃厚な味わい

イカ墨だけでなく、イカの旨味もたっぷり詰まった「アロス・ネグロ」。イカの旨味が米粒の一つ一つに染み込み、濃厚な味わいを生み出します。

見た目のインパクトも抜群

真っ黒な見た目は、テーブルに運ばれてきた瞬間に歓声があがること間違いなし。
写真映えも抜群なので、SNSでのシェアも楽しめます。

パエージャ・デ・ベルドゥラス:野菜の旨味がたっぷり詰まったヘルシーパエリア

野菜

「パエージャ・デ・ベルドゥラス」は、野菜をふんだんに使ったパエリアです。
肉や魚介類を使わないため、ヘルシー志向の方やベジタリアンの方にもおすすめです。

色とりどりの野菜が彩り豊か

パプリカやナス、ズッキーニなど、色とりどりの野菜がたっぷり使われたパエリアは、見た目にも鮮やかで食欲をそそります。

野菜の甘みと旨味が口の中に広がる

野菜の甘みと旨味がギュッと凝縮されたパエリアは、一口食べれば幸せな気分に。
野菜本来の美味しさを存分に味わえます。

ベジタリアンやヘルシー志向の方にもおすすめ

肉や魚介類を使わないため、ベジタリアンやヘルシー志向の方でも安心して楽しめます。
野菜の旨味を最大限に引き出したパエリアは、新しい発見をもたらしてくれるでしょう。

パエージャ・フィデウア:米の代わりにパスタを使った新感覚パエリア

パエリア(フィデウア)

「パエージャ・フィデウア」は、米の代わりにショートパスタを使ったパエリアです。
スペインのバレンシア地方発祥の料理で、その独特の食感が人気を集めています。

ショートパスタを使ったユニークな食感

米の代わりにショートパスタを使うことで、パエリアとはまた違った食感が楽しめます。
パスタが魚介の旨味を吸い込み、アルデンテの食感がアクセントになります。

魚介の旨味がパスタに絡みつく

魚介の旨味がパスタにしっかりと絡みつき、一口食べれば海の香りが口いっぱいに広がります。
パエリアとはまた違った、新しい美味しさを発見できるでしょう。

パエリアとはまた違った味わいが楽しめる

米の代わりにパスタを使うという斬新なアイデアから生まれた「パエージャ・フィデウア」。
その味わいは、まさに新感覚。
一度食べたら、その美味しさに驚くこと間違いなしです。

パエリアをもっと楽しむ!

パエリアをもっと美味しく、もっと楽しく味わうための情報をまとめました。
ワインとのペアリングやおすすめのお店など、パエリアの世界をさらに広げてみましょう。

パエリアに合うワイン:料理とのマリアージュを楽しむ

パエリアとワイン

パエリアとワインの組み合わせは、互いの風味を引き立て合い、食事をより豊かなものにしてくれます。
パエリアの種類によっておすすめのワインも変わるので、ぜひ参考にしてみてください。

パエリアの種類に合わせたワインの選び方

  • パエージャ・バレンシアーナ(鶏肉とウサギ肉のパエリア):
    • 鶏肉とウサギ肉の旨味を引き立てる、ミディアムボディの赤ワインがおすすめです。
      スペイン産のテンプラニーリョやガルナッチャなどがよく合います。
  • パエージャ・デ・マリスコス(魚介のパエリア):
    • 魚介の風味を邪魔しない、すっきりとした白ワインを選びましょう。スペイン産のアルバリーニョやベルデホ、フランスのソーヴィニヨン・ブランなどがおすすめです。
  • パエージャ・ミクスタ(ミックスパエリア):
    • 鶏肉と魚介の両方の旨味を引き立てる、ロゼワインがおすすめです。
      スペイン産のロゼワインや、フランスのプロヴァンス地方のロゼワインなどがよく合います。
  • アロス・ネグロ(イカ墨のパエリア):
    • イカ墨のコクと旨味に負けない、フルボディの赤ワインを選びましょう。
      スペイン産のリオハや、イタリアのプリミティーヴォなどがおすすめです。
  • パエージャ・デ・ベルドゥラス(野菜のパエリア):
    • 野菜の甘みを引き立てる、フルーティーな白ワインがおすすめです。
      スペイン産のベルデホや、ドイツのリースリングなどがよく合います。
  • パエージャ・フィデウア(パスタのパエリア):
    • パスタの食感と魚介の旨味に合う、軽やかな白ワインを選びましょう。
      イタリアのピノ・グリージョや、スペインのチャコリなどがおすすめです。

パエリアをさらに美味しくするワインペアリング

パエリアとワインのペアリングは、料理とワインの組み合わせを考えるだけでなく、一緒に食べる人やその場の雰囲気も考慮することで、より一層楽しめます。

例えば、特別な日には少し贅沢なワインを選んだり、友人とのカジュアルな食事には気軽に楽しめるワインを選んだりするのも良いでしょう。
また、パエリアと一緒にスペイン産の生ハムやチーズを添えることで、ワインとの相性がさらに良くなり、より豊かな食体験ができます。

パエリアのおいしいお店:本場の味を堪能する

スペイン料理レストラン

本場の有名店や日本にいながらにして、本場スペインさながらのパエリアを味わえるお店をご紹介します。

🇪🇸 スペイン各地のパエリアの名店

  • La Pepica (バレンシア)
    • 1898年創業の老舗レストラン。
      伝統的なパエージャ・バレンシアーナが絶品。
  • Casa Carmela (バレンシア)
    • 地元の人々に愛される人気店。
      薪火で炊き上げるパエリアは香ばしさが格別。
  • Can Solé (バルセロナ)
    • 海の目の前に位置するレストラン。
      新鮮な魚介を使ったパエリアが自慢。
  • Elche (アリカンテ)
    • アロス・コン・コストラ(おこげ付きパエリア)が名物。
      香ばしいおこげとパエリアのハーモニーがたまらない。

🇯🇵 日本で食べられる本格パエリアレストラン

  • ミゲルフアニ (東京 日本橋)
    • 本場スペインで修行を積んだシェフが作る本格パエリアが味わえる。
  • バル デ エスパーニャ ペロ (東京 東銀座)
    • スペインバルの雰囲気の中で、種類豊富なパエリアを楽しめる。
  • 🥘 エルカミーノ (浜松)
    • 地元浜松で愛されるスペイン料理店。
      パエリアだけでなく、タパスやピンチョスなど、スペインの食文化を満喫できる。

これらのレストランでは、本場の味を忠実に再現したパエリアはもちろん、日本の食材を使ったオリジナルパエリアも味わえます。
ぜひ、足を運んでみてください。

パエリアの作り方:お家で本格パエリアに挑戦

お家で料理

「パエリア、食べてみたいけど作るのは難しそう…」そう思っていませんか?
実は、ポイントさえ押さえれば、お家でも手軽に本格的なパエリアを作ることができます。

ここでは、基本のレシピから、炊飯器や市販のパエリアのもとを使った簡単なレシピまで、様々な作り方をご紹介します。

基本のパエリアレシピ

まずは、基本のパエリアの作り方から見ていきましょう。

材料(2人分):

  • 米:1合
  • 鶏もも肉:100g
  • 有頭エビ:4尾
  • ムール貝:4個
  • パプリカ(赤・黄):各1/4個
  • 玉ねぎ:1/2個
  • ニンニク:1かけ
  • トマト:1個
  • サフラン:ひとつまみ
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 水:200ml
  • 塩:小さじ1
  • こしょう:少々

作り方:

  1. 米は洗わない。
    鶏肉は一口大に切り、塩こしょうで下味をつける。
    エビは背ワタを取り、殻付きのまま縦半分に切る。
    ムール貝はこすり洗いする。
    パプリカ、玉ねぎは1cm角に切る。
    ニンニクはみじん切りにする。
    トマトは湯むきして種を取り、1cm角に切る。
  2. パエリア鍋(またはフライパン)にオリーブオイルをひき、中火で鶏肉を炒める。
    色が変わったらエビとムール貝を加え、さらに炒める。
  3. パプリカ、玉ねぎ、ニンニクを加えて炒め、玉ねぎが透き通ったら米を加えて炒める。
  4. 米が透き通ってきたら、トマト、サフラン、水を加える。
    塩こしょうで味を調える。
  5. 蓋をして弱火で15分〜20分ほど煮込む。
    途中、水分が少なくなってきたら水を足す。
  6. 火を止め、10分ほど蒸らす。
    お好みでレモンを添えて完成。

炊飯器で作る簡単パエリアレシピ

もっと手軽にパエリアを作りたいという方には、炊飯器を使ったレシピがおすすめです。

材料(2人分):

  • 米:1合
  • 鶏もも肉:100g
  • 海老:8尾
  • あさり:100g
  • 玉ねぎ:1/2個
  • パプリカ(赤・黄):各1/4個
  • コンソメスープの素:小さじ1
  • サフラン:ひとつまみ
  • 水:炊飯器の目盛り通り
  • オリーブオイル:大さじ1
  • 塩:少々
  • こしょう:少々

作り方:

  1. 米は洗ってザルにあげておく。
    鶏肉は一口大に切り、塩こしょうで下味をつける。
    海老は背ワタを取り、殻をむく。
    あさりは砂抜きしておく。
    玉ねぎ、パプリカは1cm角に切る。
  2. 炊飯器に米、コンソメスープの素、サフラン、水を入れて軽く混ぜる。
  3. 鶏肉、海老、あさり、玉ねぎ、パプリカを上に並べ、オリーブオイルを回しかける。
  4. 炊飯器のスイッチを入れ、炊き上がるまで待つ。
  5. 炊き上がったら10分ほど蒸らし、塩こしょうで味を調えて完成。

パエリアの素を使ったパエリアレシピ

さらに手軽にパエリアを楽しみたいという方には、市販のパエリアの素を使ったレシピがおすすめです。

材料(2人分):

  • パエリアのもと:1箱
  • 米:1合
  • ソーセージ、パプリカ、ピーマン適量

作り方:

  1. スープを解凍後、直径28㎝程度のパエリア鍋、もしくは直径22㎝〜26㎝のフライパンに移し、火にかけて沸騰させる。
  2. 沸騰後弱火にして、ソーセージ、パプリカ、ピーマンを外し、お米を1合(約150g)全体に回し入れる。
    鍋をゆすりながらお米を均等にしてなるべく触らず10分煮込む。
  3. 約10分で水分が少なくなってくるので、具材を並べる。
  4. 10分〜12分で傾けても移動する水分がほぼなくなったところで火を消し、10分休ませる。
  5. 10分後、中火の弱火にして鍋の端を一か所ずつ焼き、ソカラ(お焦げ)を付けていく。
    少し香ばしい香りとパチパチとした音を確認しながら順番に回して1周焼く。
  6. スプーンの柄でなべ底を触り、お米がなべ底についていればOKです。
パエリアの素
パエリアとパエリアの素

冷凍パエリアで本格スペイン料理

時間がない時や、もっと手軽に本格的なパエリアを楽しみたいという方には、冷凍パエリアがおすすめです。

最近では、冷凍技術の進歩により、レストランの味をそのまま再現した冷凍パエリアが数多く販売されています。
電子レンジやオーブンで温めるだけで、本格的なパエリアを味わうことができます。

冷凍パエリア
冷凍パエリア

まとめ

パエリア

パエリアは、様々な方法で楽しむことができます。
基本のレシピから、炊飯器やパエリアのもとを使った簡単なレシピ、そして冷凍パエリアまで、自分に合った方法で、ぜひパエリア作りに挑戦してみてください。

この記事を書いた人

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エルカミーノ

パエリア連盟上級パエジェーラ、エルカミーノ代表中野雄司がパエリアを完全プロデュース。
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